ペプシノーゲン ~ 胃がんの検査
ペプシノゲンには2種類の酵素である、ペプシノゲンIとペプシノゲンIIが存在します。
血液検査でわかる両者の値は、ほぼ胃酸分泌に相関しており、両者はおよそ3:1の比率で存在します。
胃粘膜に萎縮が生じ、胃酸分泌が低下するとペプシノゲンIの値も、I/IIの比も萎縮の程度を反映して低下します。すなわち、ペプシノゲンは慢性萎縮性胃炎の進展によって生じる胃粘膜萎縮のマーカーとして貴重な情報を提供してくれます。
多くの場合、ペプシノゲンIが70μg/l以下かつI/II比3.0以下の値の組み合わせが基準値として、胃検診の一次スクリーニングの基準値として使用されています。
これまでの研究結果から、この基準値以下の方は胃粘膜萎縮が進んだ胃癌ハイリスクと考えられ、内視鏡による精密検査が必要です。
また、要管理精検群として精密検査を毎年繰り返して行う対象となります。
注意点があります。
1)ペプシノゲン検査が、胃粘膜萎縮を検出する検査であり、胃癌を直接検出する検査ではないために、ペプシノゲン検査では見逃される胃癌が存在する事
2)検査そのものの意義が検診担当者、受診者側に未だ充分認識されておらず、検査を継続的に反復しない方が多いということ
3) 1)を詳しく解説すると一番重要な点はペプシノーゲン検査は分化型の胃がんの発生を予想できますが、未分化型の胃がんの発生の予想には適合しません。
未分化型の胃がんの方が明らかに悪性度が高いです。この胃がんを見逃さないようにする為にはどうしても胃内視鏡検査を毎年受けたほうが良い・・・という結論になります。